電気代の高騰に伴い、購入検討者の需要が減少傾向にある「オール電化住宅」。
オール電化住宅の需要が低いのは電気代のことだけなのか?
対策はあるのか?
売ることはできないのか?
本コラムでは、これらのことをまとめていきますので、オール電化住宅をご売却中の方はもちろん、今お住まい中の方もぜひご一読いただければと思います。
▶なぜオール電化住宅は懸念されやすいのか?
購入検討者様の実際の声で多かったものを記載いたします。
【1位】電気代が心配。
【2位】災害が起きた時が怖い。
【3位】なんとなく嫌だ。
これらの対策についてまとめていきます。
▶電気代が心配
考え方次第の部分もあります。
オール電化住宅にお住まいの方からご売却の相談をいただいた際は、必ず光熱費を伺いますが、多くの場合「夏場は安い」という共通点があります。これはもちろん一般の灯油やプロパンガスを使っている住宅と比較をしたとしてもです。
年間の平均でみれば一般的な光熱費になるケースが多いのです。
その為、冬場に高くなるということを見越して、夏場の間に貯蓄にまわすことができればいいですね。
また、ボイラーを「エコキュート」に取り換えるのもひとつの手段となります。
最終的には、ご家庭の使い方次第にはなります。
▶災害が起きた時が怖い
いわゆるライフラインの確保に対する不安があるようです。
電気・ガス(プロパン・都市ガス)・水道とライフラインはありますが、この中で災害時、復旧までの日数が短いものはご存知でしょうか?
「電気」なのです。
オール電化は電気が使えないと、住宅のすべての機能が使用不可となりますが、言い換えれば電気さえ普及すれば、ほぼ普段通りの生活を送ることができるようになります。
電気温水器による給湯であれば、水道の普及がされないと、温水器本体への供給はできませんが、ひとまず貯まっている分の水を使うことができます。ただし、飲用目的の水ではありませんので注意は必要ですが、手を洗ったり、歯を磨く、トイレを流すような場合に利用できます。
ちなみに需要の高い「都市ガス」は、災害時の普及が遅いというデメリットがあります。ましてや、都市ガスを供給する配管が破損した場合は普及の目処がたたなくなります。
ガスなら、このような緊急時の際は、個別プロパンのほうが強いのです。
▶なんとなく嫌だ
こればかりはご本人の気持ちが強い部分なので、一概にはいえませんが、「なんとなく嫌だ」という気持ちだけで、その部分以外は気に入った住宅を逃してよいのかを一緒に考えるようにはしています。
▶オール電化のメリットは?
ここまでは懸念されるポイントと、その対策をまとめていきました。
さいごに、オール電化のメリットをまとめていきます!
①災害時の普及が、他のライフラインに比べて早い傾向にある!
→先述の通りです。
②火事やガス漏れのリスクが軽減される!
→料理で火を使わないので、火事のリスクが軽減されます。小さなお子様やペットがいるご家庭であればなおさら安心ですよね?
③IHのお手入れが楽!
→IHクッキングヒーターの天板はフラット設計なので、お手入れが楽ちんです。ガスコンロの五徳や凸凹とさよならです!