近年、不動産売却における新しいシステムが浸透してきました。
それが「リースバック」です。
私も実際にお客様からリースバックとはなにかを聞かれることが増えてきました。
(きっとCMでもみる機会が増えたからですね!)
インターネットで調べてみると、
・リースバック やばい
・リースバック デメリット
というようなマイナスな予測変換が結構出てきます。
リースバックは本当にやばいのかを解説していきます!
▶結論からいうと、、、?
「やばい取引」ではないです。
たしかに普通の仲介や不動産業者による買取と比較すると、トラブルになるケースは多いですが、きちんと仕組みや契約内容を確認することで、そのリスクを回避することができます。
▶そもそもリースバックとは?
売却や買取と同じように、住宅売却による資金調達方法のひとつです。不動産会社が提示した金額に納得がいけばすぐに住宅を現金化できます。
そして売却や買取との大きな違いは、売却後も家賃を払えば住宅に住み続けられることです。定期借家契約であれば2〜3年、普通借家契約の場合は借主(リースバック利用者)が希望する限りは家に住み続けられます。
ご利用をお考えの方は、賃貸になる際の契約の種類をきちんと把握しましょう。
ずっと住み続けられると思っても、定期借家契約で契約してしまうと、決められた期間しか住むことができません。
▶やばいといわれる理由は?
「悪質な業者にあたってしまった」「契約内容をよく理解していなかった」。
これらが挙げられます。
業者にとって都合の良い内容で契約されていたり、口約束で「~できますよ」と言われていたけどできなかったりなどのトラブルがあります。また、高齢者をターゲットに悪質な内容で契約する業者もいるそうです。
こちらの対処法は
・複数の不動産会社に相談する
・きちんと内容を理解してから契約する
・親御様と定期的に家のことを話しておく
などを実践してください。契約をするということはある程度は自己責任が必要ですので、「とりあえず契約して、なにかあったらその時に言おう」では取り返しがつかない可能性があります。
▶よくあるトラブル例
①家賃が思ったよりも高い
→まず、リースバックの場合、家賃が近隣の相場よりも高くなる傾向にあります。大家さんとなる不動産会社も、ボランティアで行うわけではなく、ある程度の利益を期待して家賃設定を行います。
その為、契約前に必ず家賃を確認し、自分たちの普段の支出から無理なく支払える金額なのかをしっかりと計画しましょう。
②買取相場よりも低い金額で売却してしまった
→通常の買取の場合、仲介価格のおよそ7割程度まで価格が下落します。
悪質な業者にあたってしまった場合、それよりもさらに低い価格で提示されることもあるようですので、複数の不動産業者に相談することをおすすめいたします。
③オーナーが変わっていた
→入居者はそのままに、オーナーのみが変わる売買を「オーナーチェンジ」といいます。
これ自体はなにも問題ないのですが、オーナーが変わったことによる契約内容の変更に要注意です。
家賃や契約期間が変更されたらトラブルになり得ますので、リースバック契約をする時点で、「オーナーチェンジがあった際も原契約内容を承継する」というような特約を交わしておくと安心です。
④再購入できない
→資金を調達できた際に再購入をすることを前提にリースバック契約を行う方もいらっしゃいます。その際は契約書面に「再購入は可能」という文言をいれてもらいましょう。口約束だと「できません」と言われたら終わりです。最悪の場合退去を命じられます。
▶対策+まとめ
いかがでしたか?
「リースバック やばい」といわれるのは上記のようなリスクやトラブルが実際にあったからです。
まず大切なのは、契約内容をしっかりと理解してから契約をすることです。
そして、複数の不動産会社に相談をすることです。そうすることで、信頼できる担当者と出会えるはずです。
このふたつを意識していただければ、リースバックは安心できる取引方法となります。