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  • fujiken32

【コラム】不動産の売却理由で多いのは?

新卒の頃より不動産営業の仕事に就いてから早くも6年目(5年目?)!

これまでの100件を超える査定のご相談から、売却理由として多く挙げられるものをピックアップしていきます。


▶相続したけど使い道がない

この相談は年々増えている印象です。

年齢層は40代以上の方からの相談が多いのですが、依頼者の多くは既に不動産を所有されていたり、地方にお住まいで使用する予定がない方がほとんどです。

親御様が亡くなってしまい、49日や1回忌などを終え、ある程度落ち着いてきた頃にご相談をいただくことが多いです。

TVなどのメディアで相続トラブルの事例が挙げられることが多くなった昨今、ご本人からの生前のご相談も上昇傾向にあります。多くの方はメディアを含め、身近な親族や友人などから、トラブル話を聞いて同じことにならないように対策を考えられているようです。


▶高齢になり管理できない

戸建住宅ならば、外回りのお庭の管理や草刈り、除雪が困難になってしまったり、子どもが独立し、使用しないお部屋があったりと理由は様々ある印象です。

当社のある標津町を含め、中標津町やその近郊のエリアでは、農家さんや漁師さんが建てた立派な住宅も多く、掃除が行き届かなかったり、光熱費や固定資産税、火災保険料などの負担も大きくなります。

リフォームして住み続けたいという方もいらっしゃいますが、コロナウィルスなどの世界情勢の影響もあり、リフォーム金額が数年前よりも高騰し、リフォームも簡単にできなくなってきています。

年を重ね、更にご注意いただきたいこととして、所有者の意思能力の欠如です。

いわゆる認知症等になってしまった場合、仮に子どもが「管理できないから売りたい」と言っても、所有者である親御様から「売りたい」という意思が確認できないと、売却したくてもできないという事態に陥ります。

※正確にいうと後見人という制度を利用することで売却することはできますが、売却完了までかなりの時間がかかります。


▶転勤が決まった

転勤の場合は転居するまでに時間がない場合もあります。

よく聞くのは、「4月1日に転勤が決まったけど、事例がおりたのは3月中旬で、、、」です。

転勤先に移る前に買主様が決まることは理想ですが、現実的には販売開始までの手続は終わらせられたとしても転勤先にお引越しとなったり、査定段階で移られる事も少なくありません。

ただ、空き家になってから査定依頼をされることはあまりお勧めしません。荷物が無くなって不動産の確認はし易くなるのですが、鍵をどうされるか?査定書のご説明など、密なやり取りがしにくくなるのは事実です。

ポイントとしては、転勤の可能性が出てきた時点で査定依頼を出すことです。


▶離婚することになった

こちらも転勤同様に可能性がある時にご依頼することをお勧めいたします。

名義人はどなたなのか?単独名義なのか?夫婦の共有名義なのか?融資利用の有無など確認する事は多岐になります。

どちらかが残り、住み続ける方が良いか?住まない方が良いか?の相談もよく受けます。

もちろんその方の生活状況にもよるのですが、住み続けることはあまり得策ではないかもしれません。

理由としては、

・住む側も転居する側も将来に渡って融資の返済に問題になる事はないか?

・新たなパートナーが出来た時にパートナーが嫌がらないか?

など、課題が残ってしまう可能性がある為です。


▶融資返済が困難になった

コロナウィルスが流行し始めた頃に、最も多かったご依頼理由でした。

ボーナス払い有で融資を組んでいたが、ボーナスが出なくなり支払いできないという方からのご相談が相次ぎました。

融資の返済は滞納をした時から遅延損害金という罰則が課せられます。遅延損害金は契約内容にもよりますが年利10%以上の設定がされていることがほとんどですので、1回遅れて翌月にまとめて返済しようとしても、なかなか用意できる金額ではなくなってきます。

大切に使用されてきたご自宅。当然ほとんどの方は愛着があるものです。手放したくない思いで他からお金を借りて返済に充てるという方もおります。ドラマなどでも見ますよね。当たり前ですが長く続かず破綻してしまいます。

売却することで精算できるものか?残債割れしてしてしまうのか?の確認だけでも知っておくことで、予防策を考えることができます。

余談ですが、コロナウィルスの流行以来、購入のご相談をいただく際、ボーナス払いはおすすめしなくなりました。


▶まとめ

不動産の売却理由というとあまり良いイメージにならないことが多いです。

だからこそ不安に感じるものです。

そんな不安な気持ちを抱えたまま日々を過ごすのはとても辛いこと。

その不安を、ほんの少しだけでも一緒に抱えさせてほしいというのが、当社の想いです。

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