【コラム】宅建士の資格が人気の理由
- fujiken32
- 10月19日
- 読了時間: 5分
宅建士(宅地建物取引士)といえば、不動産業界ではたらく方にとって必須の国家資格です。しかし、近年、不動産業界ではたらいていない方(建設業、金融業、不動産投資のオーナー、学生、主婦など)の受験も多く、年々その割合は増加しているようです。
なぜ増えているのか?そして資格取得によるメリットを本コラムでまとめていきます。
▶不動産業界に勤めている人にとっての「宅地建物取引士」
1点目は、宅建士の資格を持っていると、仕事の幅が広がることが大きな魅力です。
不動産の売買や賃貸契約の重要事項説明は宅建士しか行えないため、資格を持つことで責任ある仕事を任されるチャンスが増えます。
2点目は、安定したキャリア形成につながる点も人気の理由です。
宅建士は業界内での需要が高く、資格手当が出る会社も多いため、収入面でもメリットがあります。
3点目は、資格取得自体が自己成長の証として評価されるのもポイントです。試験勉強を通して法律や契約の知識が身につき、日々の業務にも役立ちます。また、不動産業界以外への転職の際にも有利に運ぶことが多い点も、この資格の魅力のポイントです。
このように、宅建士は「キャリアの幅」「安定性」「自己成長」の三拍子が揃った資格です。これから不動産業界で活躍したい方にとって、目指す価値のある資格と言えるでしょう。
▶不動産業界以外の人にとっての「宅地建物取引士」
1点目は、不動産投資・資産運用に役立つことです。
宅建士の勉強で法律や契約の知識が身につくため、自分で不動産を購入したり管理したりする際に有利です。たとえば契約書のチェックやリスク回避ができるので、投資の失敗を減らすことができます。
2点目は、営業・企画・管理職のスキルアップです。
宅建の知識は不動産業界だけでなく、金融、保険、建設、行政などさまざまな業界で役立ちます。契約書や法的リスクの理解があることで、社内での信頼度が高まり、昇進や社内評価にもつながります。
3点目は、 資格手当やキャリアの幅が広がることです。
不動産業界以外でも、宅建士資格を持っていることで資格手当がもらえたり、将来的に不動産関連の副業や転職に有利になったりします。社外活動や副業での選択肢が増えるのも大きなメリットです。
このように、不動産業界に勤めていない方にとっても、宅建士の資格はご自身の生活においてメリットがあるといえます。
▶資格を取得した先のステップアップ
宅建士の受験勉強で学んだことは、その他の不動産関連の資格を挑戦する際にも役立ちます。
・不動産鑑定士
・土地家屋調査士
・マンション管理士
・管理業務主任者
・ファイナンシャルプランニング技能士
・賃貸不動産経営管理士
・2級建築士
など、関連付けられる内容が多いので、ダブルライセンスの取得も可能です。
そうなれば、受給できる資格手当も増え、その分年収も増え、自分のステップアップにつながります。
▶受験勉強方法を伝授します!
宅建士の資格受験は1年に1回のみです。
つまり、もし不合格になってしまった場合は、また1年後の受験になってしまいます。
そうなると、せっかく覚えた内容も忘れてしまい、また一から勉強しなおすことになります。
筆者自身、3回落ちました、、、。
1回目は学生の頃、記念受験で受かればラッキーという安易な気持ちで受験し不合格。
2回目、3回目は1点足らず不合格。
たかが1点。されど1点。この1点が足りないがために、また1年かけて勉強しなおさなければならない。
4回目の受験のとき、今までの勉強法では変わらないと思い、まず自分の2回目3回目の受験を振り返りました。
宅建の試験は四者択一方式で、2回目3回目の共通点が、二者択一まで絞れていたのに間違えた問題がいくつかあったこと。
しかもいずれも選んだものの自信のなかった問題です。
そこで気づきました。
今までは丸暗記で挑んでいたから、二者択一まで絞ったときに、「あれ?どうだったっけ?」と悩み、選択を誤ることが多かったのだと。
4回目の受験の際には、丸暗記ではなく、法律そのものの意味や、なぜこの法律があるのか?なぜこのような決まりがあるのか?などを学んでいくことにしました。
過去問を解いていく際は、正しい答えを選ぶなら、誤っている選択肢はどこが誤っているのかまで考え、その周辺知識も同時に覚えていくことを意識しました。
その結果、合格点に届き、無事に資格を取得!
合格発表日に自分の受験番号があったときの感動は今でも本当に鮮明に覚えています。
そういった勉強方法により、学生の頃の筆者はテストで身につけた知識はテストの終わりと同時に抜け落ちていったのですが、宅建で学んだ知識はしっかりと身についています。
もちろん、丸暗記が得意!という方もいらっしゃると思いますので、一概に丸暗記がダメといっているわけではありません。
ただ、あと1点、あと2点が足りず涙をのんだ方にこそ、この勉強方法を実践してみてほしいです。
▶宅建を取得して年収アップをめざそう!!
宅建士の平均年収は400万円~500万円といわれていますが、歩合制のある職場ではその限りではありません。20代にして年収600万円超を目指せたり、役職をもつこともできる業界です。
もっと上を目指したい方は、完全歩合制の職場を選んだり、独立し起業することも検討してみても良いと思います。





