この数年で、空家問題はテレビなどのメディアで取り上げられることが多くなりました。
私たちのような不動産にかかわる仕事をしている者であれば、空家問題のことはすぐにイメージできるものですが、そうでない方からすればイメージが湧きにくいのではないでしょうか?
本コラムでは、かんたんにまとめていますので、空家問題について考えたり、今まさに空家を所有されている方が不動産会社等に相談しに行かれるきっかけになれば嬉しい限りです。
▶どんな問題があるの?
①不法侵入による犯罪が起こり得る
②建物の倒壊や放火などの危険性が高まる
③ごみや危険物の不法投棄
④悪臭・虫・動物の侵入などの衛生上の悪化
⑤落ち葉や樹木の飛散・落書きなど景観の悪化
▶上の問題によりどんなリスクがあるの?
(1)上記問題から発生する賠償責任
(2)固定資産税や管理費などの負担
(3)補修などの維持費の負担
(4)建物の解体費用の負担
問題やリスクをイメージしていただいたところで、疑問に思う方もいるはずです。
ここまで深刻な問題なのに、なぜ国や自治体はなにもしないのだろう?
なにもしないのではなく、できなかったのです。
なぜなら、空家といえど、個人の財産にあたるからです。
しかし、それでは少子高齢社会と呼ばれる今、空家の増加を妨げることはできませんので、「空家等対策の推進に関する特別措置法」にて、【特定空家】というカテゴリーを新設しました。
▶特定空家に指定されるとなにが変わるの?
①持ち主の責任が重くなる!
→適切な管理をする責務が法律に明記される。
②行政も関与できるように!
→修繕や撤去の指導・勧告・命令ができるようになりました。
それでも放置した場合は、強制的に撤去し、その費用を持ち主へ請求できるようになりました。
③固定資産税軽減措置の撤廃
→以前までは、更地で所有しているよりも、ボロボロな空家であったとしても建物があった方が固定資産税の軽減措置を受けられていました。これにより、解体せず放置してしまう方が多かったのですが、特定空家に認定された場合、建物があったとしても、更地と同等の固定資産税が請求されるようになりました。
※一般的に、建物がある状態よりも更地のほうが、建物を建てたり、駐車場(または更地の状態)として人に賃貸できたりと、使い道がたくさんあるので価値が上がってしまいます。
▶つまり・・・?
空家所有者の方の多くがおっしゃっている
・自分が動くのが億劫で、、、。
・使い道はないけどとりあえず放置していた、、、。
・なにをすればいいのかわからないし、、、。
・不動産会社に相談したいけど仲介手数料払いたくない、、、。
では済まされなくなっているのです。
▶まとめ
空家による問題は年々深刻化しています。
とくに、当社のある標津町近郊の町では、たくさんの空き家が放置されています。
あなたが抱えている空家のお悩みをお聞かせいただけませんか?
二人三脚で解決していきましょう。